雨が降ったりやんだりの天気ではありましたが、1月にしては珍しく、とても暖かい一日でした。例年なら、お勤めには厳しい条件である寒さ+乾燥の下での御正忌をお迎えするのですが、今年はおかげさまで、少しだけお天気に助けてもらいながら、御正忌報恩講1日目の昼の御座と大逮夜の御座を執り行うことが出来ました。
ただ、ここまで来るのには、多くの方のご心配とお力添えがあってのことで、今年は特に痛烈に感じる一日一日でした。コロナやインフルエンザの流行なども重なり、一時は実施が危惧されるほどの心配もありましたが、総代さんや世話人さん、地域の方などが大変なご心配をくださり、浄土真宗最大の行事を今年も途切れることなく、550年目の執行ができました。また、昼の御座も大逮夜の御座も多くの方にお参りいただき、支えてくださっていることにありがたい思いが致しました。たいへんにありがとうございました。
御正忌報恩講のクライマックス「大逮夜法要」を無事終えた後のお内陣。
みなさんで写真を撮りました。とてもキレイでしょう?
みなさんで一つひとつを作り上げていただきました。
朝は小雨が降っていました。総代さんや世話人さん方に準備をしていただきました。
午後1時半。お昼の御座を執り行いました。
お勤めは、「正信偈」にオルガン伴奏がついた「宗祖讃仰作法」にてお参りいたしました。
法話では、新住職が、親鸞聖人の御生涯の前半部分をふり返りながら、浄土真宗のみ教えについて、お話しさせて頂きました。冒頭部分で、御正忌報恩講を執り行えるまでのみなさんのご苦労とご心配、お力添えについて、お内陣の御荘厳を見ながらお礼のご挨拶をさせていただきました。
コロナの影響が影を落とす中、今年初めてお参りしてくださった方や、去年まで役員さんをしてくださっていた方、もちろん、毎年お参りしてくださっている方……などなど、多くの方にお参りいただき、みなさんで御正忌報恩講をつくりあげていただいていることを強く感じさせていただきました。
とはいえ、みなさんで、コロナの感染対策にはかなりの気を遣いました。例年のお斎の代わりのお弁当も、なかなか思うようにできませんでしたので、おはぎを急遽手配していただき、お待ち帰りいただくことにしました。また、マスク、消毒はもちろん、総代さん方によって換気も徹底していただきました。さらに、本堂も空間を広くとって座席の間隔を広げられるよう、配置を変更したり、上の写真のように、お勤めや法話の音声と、スライドの画面、新住職の話す様子をそれぞれ同時中継で会館に送信してお聴聞いただけるように分散形式を取り、お勤めも前住職が会館、新住職が本堂で同時にお勤めしたりしました。
夜の大逮夜法要があるまで、少しだけ休憩。
総代さんがたが作ってくださった夕食に、にゅうめんがありました。
……おいしかった。
おかわりしました。わたしも、いつもは小食の子どもも、みなさんも。
黙食でしたが、みんなで食べるって、やっぱり、ありがたいことです。
夜の大逮夜の御座も、おかげ様で無事執り行うことができ、宗祖讃仰作法でのお勤め、ご法話(親鸞聖人の御生涯の後半部分)をさせていただきました。また、夜ですので、照明を落として、お内陣のみが輝くようにしていただき、そのなかで、何百年も続く伝統の「御伝抄」第6段(親鸞聖人が御往生される部分のこと)を拝読させていただきました。
昼の御座後、大逮夜御座後ともに、この日は特別にお内陣余間に入って頂き、前住職により「御絵伝」の絵解きがありました。昔ながらの大切なものをしっかりと残しているシーンです。
今年はいつもにまして、「おかげさまで御正忌をお迎えすることが出来ました」と実感を込めて、ご報告出来ています。
御正忌報恩講は、明日の午前の御座(9時から)で御満座となります。
平日となりますが、どうぞお参りいただければと思います。
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