三連休の中日、17日に、新住職は長崎市へ。
以前長崎に勤めていたときにご縁のあった方の結婚式がありました。
新住職もご招待いただきました。
・・・司婚者として。
新婦さんが中学生の頃からつづくご縁で、謹んでお引き受けさせていただきました。
とはいっても、会場はすでに決まっているリゾートホテル。
式場は、附設のチャペル。
私も一般参列者として何度もこちらの会場で式に参列していますが、当然ですが、すべてキリスト教の神父さん(?)が司式者(キリスト教ではそういうみたいです)をされていました。
・・・考えました。
そこで、式場の方と新郎新婦お二人と話し合って、大半は人前式形式の流れを参考にしましたが、中央私の肩の高さのところに阿弥陀さまを安置させていただき、次のように進行することにしました。
式が始まる前には、新住職がここに立つ経緯を説明し、まずは異教の神とイエス様にこの会場の使用を許していただけた感謝の気持ちを示した上で、阿弥陀さまを安置させていただき、阿弥陀さまのご紹介と合掌のご案内をさせていただきました。
一、新郎新婦入場(バージンロードを歩いてこられます)
一、結婚の誓い(新住職が新郎新婦に「を誓いますか?」と聞くあのシーンです)
一、誓いのことば(人前式の名残で、お二人が皆さまの前でお約束しました)
一、指輪交換(司婚者から授与する形でお互いに付けていただきました)
一、誓いのキス(……!)
一、結婚証明書の署名(司婚者もほとけさまの代理として署名させていただきました)
一、結婚宣言
一、新郎新婦退場
となり、コーラスやパイプオルガンの演奏のなかで進行させていただきました。
仏式という以前に、人前式や場合によってはキリスト教的な要素も見られますが、なにより大切なのは、限りないいのちのつながりである阿弥陀さまの願いを新郎新婦・参列者のみなさんがお聞き入れくださり、その中で縁あって結ばれたお二人が阿弥陀さまの前で感謝の内に誓いを立て、合掌のなかで「おめでとう」「ありがとう」が成立していくことを優先しました。これまで浄土真宗にそれほどご縁がないかたにも、受け入れていただきやすいように配慮しつつ、大切なことが伝われば…という思いでした。
かなり勇気のいるチャレンジでしたが、お二人にも喜んでいただき、わたしにとっても、一生忘れることの出来ない大切なご縁の一日でした。
チャペルに立たれた阿弥陀さま。この日はろうそくではなくキャンドルで灯火が点き、すこし雰囲気もいつもと違う感じがしますが、お慈悲の温かい御瞳はいつものように私たちを見届けてくださっていました。
結婚式、どこでも駆けつけますよ!
いのちのつながりのみ親である阿弥陀さまとともに。
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