暁雲寺の竹燈明
いのちのよろこびを光に託して
暁雲寺では竹灯籠のイルミネーションを通して、よろこびやかなしみのときだけでなく、日々の暮らしのなかで、いのちの輝きとぬくもりを感じていただき、「ありがとう」と手を合わせていただけるご縁を大切にしています。

はじまり・・・
ある日、お寺の卓球サークルでご縁のあった方が、本堂の阿弥陀さまに長く手を合わせていらっしゃいました。その日は卓球サークルの日ではなかったので、前住職がどうしたのかと話しかけると、重たい病気を患い大好きな卓球等の運動もできなくなった…と。すると前住職は、お寺の境内に生える竹を切って、灯籠を作ってお寺に飾ってみんなを喜ばせて欲しいと提案。
そこから竹を通したいのちの輝きのストーリーが始まりました。

2023年9月。新住職が勤め先から帰ると、山門に輝き光る何かが…。
山奥の静かなお寺の夕闇に一筋の明かりが広がり始めました。
(写真は、まだ状況が分かっていない新住職が驚いて撮影した当日のようす)

上の写真は2024年のお正月。この頃から、年末年始から宗祖親鸞聖人のご命日(1/16)をご縁とした御正忌報恩講までの期間中、竹燈明を総点灯するようになりました。

お寺は、よろこびのご縁だけでなく、かなしみのご縁でもみなさんが集まる空間となります。上の写真は、通夜が行われた日野境内。参拝された方は、竹燈明をみて「暗くなっていた心が照らされた」「優しい光で気持ちが落ち着いた」など、大切な方との愛別離苦のかなしみにありながらも、心に温もりを感じて帰られていました。

上の写真は門徒会館の御内仏さま。「阿弥陀如来」とは、「わたしにはたらきかけてくる限りないいのちの光」を意味します。製作者さんは、「竹燈明を作っていろいろな人とのご縁が出来た。これが生きがいになった」としみじみと嬉しそうに語られます。病気と向き合いながらも生かされているというよろこびを、竹から放たれる光に託して作品をご製作されています。
阿弥陀さまの願いや誓いを受け取り、よろこびの中に表現された尊い作品として、お寺では大切なお飾りとさせていただいています。


上の写真は御正忌大逮夜法要(親鸞聖人御往生日前夜の厳粛なご法要)にて。
本堂のお内陣の御脇にも菊灯に代えて左右三対ずつ常置し、日常のご法要でも点灯しています。御正忌報恩講の時期は特別な御立花やお餅盛りも加わってお内陣のお飾りもとても荘厳になります。みなさん感動してご覧になっています。
次の縦長の写真は、大逮夜法要だけに行われる「御伝鈔」の拝読。
親鸞聖人が御往生された場面の伝記(御伝鈔)を当時の言葉のまま節をつけて拝読します(画面に現代語訳が表示されています)。このときは、お内陣の照明以外はすべて落として幻想的な雰囲気になります。この場面は3分弱、一年間でこのときだけの光と音の演出です。
お内陣の竹燈明や、住職が拝読する経机の照明もすべてお作りいただいた竹燈明です。

上の写真は2026年御正忌報恩講にて。この年の展示総数は100本を超え、またどなたかのご紹介でコミュニティ情報誌や新聞に取り上げていただいたこともあり、多くの方がご参観くださいました。また、ご門徒さんや地域の方など多くの方がお手伝いくださり、多くのご縁と思い出をつなぐ場となりました。




製作者さんは、いまもお寺に来られ、まずは阿弥陀さまにご挨拶をされて、竹を切りに竹やぶに入られ、お時間のあるときにはゆっくりとお話しをして、また阿弥陀さまに手を合わされてお帰りになります。「一人で生きているのではない」ことを心から味わいよろこばれながら、きょうも竹燈明をご製作され続けています。


上の写真(日中)は、総灯明期間中の日中のようす。製作者さんやお寺の者、ご門徒さんなどによってセットしていきます。
下の写真(点灯中)は、製作者さんが点灯チェックを行っている後ろ姿。厳冬期ですが、寒さも忘れて住職とふたりでたのしく準備します。

竹燈明総点灯(2026)写真集
2026年1月の御正忌報恩講にお参りいただいた地域の方より、竹燈明総点灯時のようすを撮影してご提供いただきました。
どうぞご覧ください。










写真のご提供ありがとうございました。
新聞などで紹介されました
2026年の取組が新聞などで紹介されました。

山口新聞 2026.01.09より

株式会社ふじたプリント社『トライアングル』2026年1月号より

浄土真宗本願寺派『本願寺新報』2026年3月20日号より